こんにちは☻ 板橋区の訪問マッサージ会社、エムズクルーです!
不安が募る今のご時世。
こんなときだからこそ、考えておきたい課題。高齢者の鬱問題について、少し記事に残しておこうと思います。
都心の高齢者の皆様が、地方高齢者と圧倒的に違うところが、独居が多いという点です。
一人暮らしの高齢者がとても多いのです。これは地方で実態を話してみると、嘘でしょう?と驚かれることが多いのですが、本当に独居の方が多いと感じます。
独居以外にも、高齢のご夫婦同士での生活、いわゆる老老介護の状態も相当な数みられます。
難病を抱えながら、リハビリしながら、後遺症を抱えながらの独居や老老介護生活。不安、孤独、痛みや不自由さからくる苛立ちなど、知られざる心労を抱え、苦しみ、心を閉ざす方がどれだけ多いことか。
そんなお宅に訪問することが多い訪問マッサージ業界ですが、我々がケアマネ様からご紹介いただくキッカケとして、多いのが、
「他者が家に出入りする、他者と交流することで気持ちに変化を与える」
このようなキッカケが多いのです。
ですから、普通のお店でのマッサージとは違い、患者様ご本人は最初は拒否反応を示される方も多いのです。そこをどこまで心を開いていただけるか、前向きな気持ちになっていただけるか。これは重要な課題となっています。
鬱症状が強く出ていると、身体にもとても悪い影響があります。
身体と心の状態は密接で、心の状態が下向きになればなるほど、身体も衰えてきます。
言葉以上に深刻な問題である高齢者の鬱。
止まらない高齢化社会。
わたしたちにできることってなんだろう?
いつもそんな問いが浮かびます。
まずは、実態を知っていただくことからと思い、記事にしております。
都心の高齢者の方に特に多いのが、
「家族に迷惑をかけたくない」
と、日々の不自由を我慢し、抱え込んでしまうこと。
不自由や不満、満たされない思いを抱えたままの生活は想像以上のストレスを生みます。
まずはしっかりお話に耳を傾ける。
好きなだけ話していただくのです。
話すは、放す。
それだけで心が軽くなる方も多いです。
もうひとつ気になるのは、
「外の情報がわからない。情報源がテレビのみ」
一日中テレビを見ている方も多く、全ての情報はテレビのみ。故に、わからないことも多く、情報が偏りがちです。それは自分は世の中から置き去りにされている。時にはそんな気持ちにもなります。
せっかく訪問するのですから、いろんな方向から情報を仕入れ、お伝えする。そうすることで気持ちが活性化する方も多いです。いろんなことを教えていただけて本当に嬉しいわ!というお声をいただくことも多く、人はいくつになっても新しいことに触れると心が明るくなり、ワクワクするんだなと実感しております。
2つの実例を挙げましたが、総じて感じることは、コミュニケーションから隔離されると、人はどんどん落ち込み、塞ぎ込んでいくのではないかということです。
高齢者の鬱の大きな原因のひとつとして、社会や世間からの隔離、コミュニケーションの不足などの理由が大きいのではないかと思います。
閉じこもった心を開くのは、様々な方向から与えられる刺激。
外から訪問するわたしたちだからこそできることがあるのではないかと、日々いろんな思案を重ねております。
高齢者の皆様の孤独は、想像以上に深いものがあります。たとえ、今の生活に不自由がなく暮らせていたとしても、人間の心というのはそれだけで満たされるものではないのだと思います。
抱えている不安や孤独が少しでも晴れ、毎日を穏やかに笑顔で過ごせる方が増えてほしい。
これからも考え続け、試し続けていきたいと思う次第です。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました☻